カテゴリ:酔いどれの誇り( 5 )

酔いどれの誇り 5

まずい・・・Googleで「太田和彦」「銀座」で検索すると、結構上位に当Blogが出てくることがわかりました・・・。
別に嘘を書いているわけではないのでかまわないのですが、生来のビビリの私(笑)、タイトルとカテゴリーを変えて出直します。

と言うわけで久しぶりの自分史、今までのLogは「酔いどれの誇り」という大学時代に熱中したJames Crumlyの名著からいただいたカテゴリーに入れてあります。

大学のサークルで8㎜映画の新作に挑戦することを決意した私、まず始めたのはアルバイトでした。私が所属していた映画サークルは、みんなでお金を出し合って映画を撮る従来の方式とは異なり、撮りたい人(つまり監督をやりたい人)が製作費をすべて出すというルールでした。当時の8mmフィルムは3分の撮影時間で、かかる費用は現像代も含めて約2000円。単純に60分の映画を撮ろうと思ったら2000円かける20で4万円なのですが、当然NGという、本編には使えないフィルム代も考慮しなければなりませんし、どちらかというと使えるフィルムの方が少ないのが自主映画、だいたい45分の作品で平均15万から20万くらいかかることになっていました。まずこの製作費捻出のために夜は池袋パルコの三省堂書店でレジのアルバイトを始めました。
アルバイトをしながら、昼間は友人と映画の構想を練っていきます。私がどうしてもやりたかったのは、ドン・シーゲルからサム・ペキンパ、そしてクリント・イーストウッドに連なる正統派アメリカンハードボイルド。
サークル自体は長回し撮影を基本とするフランスのヌーベルバーグ系がお得意でした。私もヌーベルバーグは大好きでしたが、どうしてもこだわりたかったのがアメリカ的技法。特に「現金が入ったアタッシュケースにパンしながらズーム」をどーしてもやってみたかった(苦笑)。これ、アメリカの犯罪映画やドラマを見ていると、ギャング団の現金受け渡しで必ず用いられる演出法なのです。また、フィルムのアメリカっぽい、黄色と赤味が強い映像を作りたかったので、あえてコダックの夜間撮影用フィルムをフィルターかけて昼撮るということに決めました。
そして、半年間のアルバイト、準備期間を経て、ついにクランクインをむかえます。
                                                         (つづく)

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by nobikunJ | 2014-05-26 11:17 | 酔いどれの誇り | Comments(4)

酔いどれの誇り 4

高校時代、文化祭での公開を目的に、友人たちと8㎜映画を製作しました。
内容は暴力団に彼女を奪われた高校生が大学に入ると同時に復讐鬼となって暴力団の幹部を次々と射殺していくというもの(苦笑)。
鈴木清順の「殺しの烙印」(YouTube)や村川透の「最も危険な遊戯」(YouTube)に大きな影響を受けた作品でした(デキは足元にもおよびませんでしたが・・・)。
それまでも文化祭で映画を公開する高校の上級生はいましたが、皆、夕陽に向かって海岸を走るような青春ものばかりでした。ですので、私の映画の内容を教師に伝えたら、事前審査、つまり初めて「映倫」が行われることになったいわくつきの作品でした。

45分程度の作品でしたが、これを大学のサークルの先輩たちに見せたら、みんな大喜び。
当時、私は将来の目標を「Jazz喫茶のマスター」として公言していましたので、映画監督の道を再度目指すべく説得されたのでした。
もともと自主映画界の異才を数多く輩出していたこのサークル、私はちょっと「恐る恐る」入部したというのが正直なところで、前述したように前の大学を退学した時点で映画監督への道はあきらめていましたから、もっぱら役者としてサークル活動に参加していました。
そんな状況でしたから、自分の監督作品を褒められたことが何やら驚きであり、また予期していなかった嬉しさでもありました。
「このサークルで認められるということは、映像の世界で生きていけるということかも・・・」と、思い始めた私、再び映画を製作すべく、準備に入っていくのでした。
                                                            (つづく)
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by nobikunJ | 2013-08-04 09:39 | 酔いどれの誇り | Comments(2)

酔いどれの誇り 3

転校した(といっても入試を受けなおしたわけですが・・・)大学には、自主映画界で早稲田のシネ研と肩を並べる気鋭のサークルがありました。
蓮実重彦教授の思想をそのまま体現する映画作りは、徹底的な長回しと省略の演出を特色としており、よくフランスのヌーベルバーグに例えられたものでした。
私が入部した時点ですでにOBの黒沢清さんは商業映画への道を進んでおり、そのあとをやはりOBの万田邦敏さんが追っていました。そして4年生には塩田明彦さん、小中和哉さんが在籍しており、学生離れした映画を創作していました。ちょっと毛色の変わったOBには、今や評論家として活躍する森達也さんがいます。
このサークルは皆でお金を出し合って映画を撮る通常の映研とことなり、セルフプロデュース方式、つまり映画を監督したい人間がお金を貯めて好きな映画を企画し、部員に協力をあおいで映画を完成させる方式を採用していました。
一年の時、先輩の下宿で行われた上映会に高校時代の自作をもって参加しました。前の大学を辞めた時点で映画監督への道をあきらめていましたので、もう新しい大学で映画を監督したいという気持ちもなく、気軽な気持ちで参加した上映会でした。
そして・・・その夜、私の高校時代の自作が先輩たちから絶賛を浴びるという状況が起きてしまったのです。
これがまた私の人生にややこしい寄り道を用意してくれたのでした。
                                                            (つづく)
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by nobikunJ | 2013-07-14 17:28 | 酔いどれの誇り | Comments(4)

酔いどれの誇り 2

子供の頃から勉強もスポーツも苦手で、興味の向く先は漫画やテレビ、10代になると本や映画、そして音楽という生活でした。
特に映画は大好きでした。
田舎だったので、映画館よりはテレビの深夜映画中心。例えば渡哲也の「無頼シリーズ」、スーザン・ジョージの「ダーティメリー クレイジーラリー」、ゴダールの「女と男のいる舗道」、全て深夜映画で観て、その強烈な印象が凡庸なる私の幼い思考に刷り込まれていくのでした。

いつしか、映画監督になりたい、と思うようになりました。

一浪して上京、さる私大の「芸術学部映画学科監督コース」なるところに入学しました。
映画漬けの生活が始まるか思いきや、学費が高すぎて親からは「転校できないか」との打診が。
さらに、大学の映画に対する「嗜好」がどうも肌にあいませんでした。

もともと映画に「主題」を求めるのではなく、映画そのものをみつめる姿勢に感化されていた私、その道においてはカリスマ的な人気を誇っていた蓮実重彦教授が映画論の授業をもつ池袋の大学を受験し直し、転校することにしました。

しかも、この大学には学生映画では一時代を築きつつある有名な自主映画サークルが存在したのでした。
                                                            (つづく)
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by nobikunJ | 2013-06-23 17:23 | 酔いどれの誇り | Comments(4)

酔いどれの誇り 1

居酒屋が好きです。
狭ければ、狭いほどいい。
古ければ、古いほどいい。

都心に勤務するのをやめて、早8年がたちます。
むかし通った四ツ谷も、今はStreet Viewで行った気になる程度。
先日、ある飲み屋さんがStreet Viewから消えているのを確認しました。
四ツ谷駅から新宿通りを新宿方面に向かって5分ほど歩いたところにあった「鉄ぽう屋」というお店。
かつては毎晩のようにお邪魔し、板さんが作る絶品の料理と日本酒を堪能していました。
そういえば、ちゃんゆきと初めてデートしたのもこのお店。
カウンターに座って、ちゃんゆきがまず最初に注文したのが「谷中生姜」(笑)
驚くやら、嬉しいやらで、「この人を絶対にお嫁さんにしなければ・・・」と思ったのでした(照)

そんな鉄ぽう屋も今はのれんをおろしてしまったようです。

都心を離れて、車通勤になると、かっては週に2、3回は楽しんでいた仕事のあとの居酒屋も皆無になってしまいました。

そうすると、今度はテレビ番組の居酒屋訪問で、やはり行った気になるのが定番になってしまいました。
かって、BS-TBSの「酒場放浪記」は欠かさずに観ていた番組。
吉田類さんが訪ねる居酒屋は、どこも素敵なお店ばかりで、本当に行った気になって楽しんでいました。
最近はさる事情で、その時間帯に番組を観ることができず、ご無沙汰になってしまっています。

そして居酒屋訪問といえばもう一人、太田和彦さんがあげられます。
古い日本映画や歌謡曲の研究家としても知られる太田さんですが、居酒屋に関する本も数多く出版されています。
そんな太田さん、実は私の古い思い出にちょこっとだけ登場する方なのです。(つづく)
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by nobikunJ | 2013-06-04 18:32 | 酔いどれの誇り | Comments(6)


大好きな本、映画、音楽、それと犬について


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