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カテゴリ:本( 114 )

「おしゃべり時計の秘密」を読む

ちょっと前に買ってあったフランク・グルーバーの「おしゃべり時計の秘密」ですが、夏休みにでもゆっくり読もうと思っていたら、忙しくてなかなか夏休みがとれず、ガマンできなくなって読んでしまいました。
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もう、面白い、面白い。
最初から最後まで一気に読ませます。
読み終えるのが惜しいくらい。
ジョニー・フレッチャーとサム・クラッグのコンビが今回もスラップスティックな世界で暴れまわります。
偶然監獄で一晩を共にした青年との友情のために事件解決に突き進むジョニーとサム(特にジョニー、サムはいやいやながら 笑)。
それって、やはりハードボイルド。
最高のハードボイルドです。
訳者あとがきによると、まだまだ翻訳刊行は続くそう。
ありがたい!

そういえば、ミステリー評論家の霜月蒼さんは、ジョー・R・ランズデールの「ハップとレナード」のコンビにジョニーとサムの面影を感じるとコメントしているそうです。
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なるほど。
確かに共通するのは、自分の信念や友情のために、自分を顧みないで動き回る優しき男たち、といったところでしょうか。

by nobikunJ | 2019-09-02 14:35 | | Comments(0)

ジム・トンプスンの「バッドボーイ」を読む

数か月に1冊、文遊社から発売されるジム・トンプスンの新刊(今まで翻訳されていなかった小説)を読むことは、もう私にとっては定期的に行う聖地巡礼のようなものであり、修行でもあります。
で、最新刊の「バッドボーイ」を読みました。
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ジム・トンプスンが25歳になるまでの生い立ちを描いた私小説ともいえる作品で、帯には「抱腹絶倒の自伝的小説」と書かれています。
読んでみた感想は・・・面白いのです。
「面白いから読んでいるんだろう」と言われそうですが、ちょっと違うのです。
通常、ジム・トンプスンの小説は、ヘタな感情移入や、筋立ての予測を拒む「唯一無二」の小説、ジム・トンプスンでしか絶対に書けない小説だから読むのですが、これ、単純に面白いのです。
確かに笑ってしまうシーン、逸話が盛りだくさんなのです。
面白くて悩むなんて、変だと思われるかもしれませんが。
最後の最後にジム・トンプスンワールドが出てきて、やっと安心した次第です。
まあ、この生い立ちを読んで、なぜジム・トンプスンという特異な作家、そしてその作品群が生まれたのかわかるような気がしました。
あと、「俺の中の殺し屋」の保安官補のモデルとなった人物が登場する場面は強烈でした。
何より、トンプスンが編集者との会話の中で気づく、これからの自分の作品について語る言葉がトンプスンの小説をずばり言い当てているようで、何度も読み返してしまいました。

「見たことをもっとーもっとたくさん書き、見たかったことはずっとーずっと少なくしなくてはならない」




by nobikunJ | 2019-08-20 18:52 | | Comments(0)

なぜ!?😲

お気に入りの作家たちをAmazonで検索していたら、年明けにAmazonで600円で買った木村二郎氏の「残酷なチョコレート」が、現在最低でも10万円以上の高値をつけていました!

確かに最高に面白い本だけど、なぜ・・・。
600円で買っといてよかった。
でもなんかおかしいなぁ。
ホント、逆に探している立場だったら腹立つと思います。
実際、いま読みたくてたまらない本、エドワード・P・ジョーンズの「地図になかった世界」が6500円の高値をつけていて、手が出せません。
困った。
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by nobikunJ | 2019-08-12 17:31 | | Comments(0)

ルシア・ベルリンを読む

今、書店の外国文学コーナーで話題の「掃除婦のための手引き書」を読んでみました。
作者はルシア・ベルリン。
レイモンド・カーバーやリディア・デイヴィスに影響を与えながら、しかし「知る人そ知る」作家としての人生を生き、世に知られることなく2004年に亡くなります。
今回、生涯に書いた76の短編から24篇の短編が選ばれ、本格的に日本で紹介されることになりました。
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売れているからといって、決して読みやすい本ではないです。
アラスカで生まれ、鉱山技師だった父親の転勤でアメリカ西部やチリで暮らした経験がベースになっています。
訳者の評した「むきだしの言葉、魂から直接つかみ取ってきたような言葉」というのが適切な表現でしょう。
この世に二つと存在しない小説を紡いだ作家、ジム・トンプスン。
そんな作家はジム・トンプスンだけかと思っていましたが、ここにもう一人いました。
表題作にもなっている「掃除婦のための手引き書」の最後、主人公の唐突な変化にうろたえてしまった私は、ルシア・ベルリンの人生を辿り直したように感じながら、いやいや、そんな簡単なものではないよ、という声も同時に聞こえてきた気がしました。




by nobikunJ | 2019-08-12 15:13 | | Comments(0)

出張にどの本を持っていくか 2019年夏編

明日から、また出張に行ってまいります。
突然台風が現れ、行けるかどうか心配しましたが、出発時刻には関東を抜けている予想となり安心しました。

実は私、かなりの雨男。
前にちゃんゆきとパリに行った際、近くの駅まで土砂降りの中を徒歩で移動、電車に乗ったらピタっと止んで、飛行機乗って、パリに着いたら滞在中ず~っと雨(ちなみに日本は快晴)、パリを発って、成田に着いたら雨(ちなみにフランスは快晴)、成田から近くの駅まで戻って改札を出たら土砂降りでした・・・。

さて、あいかわらずですが、どの本を持っていくかに悩んでいます。
まず、今読んでいる「IQ2」はやはり当確。
今回は1週間ですから、あともう1冊持っていきたいところ。
前にも書きましたが、絶対に面白く、軽い本が条件。
そうすると、C・J・ボックスのジョー・ピケットシリーズかな。
というわけで、こんな感じになりました。
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行ってまいりま~す。


by nobikunJ | 2019-07-27 13:25 | | Comments(0)

短編画廊 絵から生まれた17の物語

「短編画廊 絵から生まれた17の物語」を読みました。
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ある日、エドワード・ホッパーの絵から物語を紡ぐことを思いついたローレンス・ブロックが、スティーヴン・キング、ジョイス・キャロル・オーツを始め、マイクル・コナリー、リー・チャイルド、ミーガン・アボット、ジョー・R・ランズデールといった錚々たる顔ぶれの作家に声をかけ実現した、自身の作品を含む17編の短編を収録した本です。
1つの短編が1枚の絵をベースに創作されていて、ハートウォーミングなお話あり、サイコスリラー(もちろんスティーヴン・キング!)あり、犯罪小説ありと、個性豊かな作家たちによる個性的な仕上がりとなっています。
もともとエドワード・ホッパーの絵が大好きなので、とても楽しく読むことができました。
今まで知らなかった作家の短編を読むことができたのも新鮮でした。
特に、ウォーレン・ムーアという作家の「夜のオフィスで」はとても印象的な素敵な作品で、読後に夢にまで出てきたほどです。





by nobikunJ | 2019-07-22 18:38 | | Comments(2)

ジェイムズ・サリスを読む

発行年を見たら、1999年ですから、ちょうど、のび太を迎え入れた頃、右の「黒いスズメバチ」を読みました。
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で、このジェイムズ・サリスという作家の本ですが、場面場面の時系列がものすご~く複雑で、過去にいったり現在に戻ったり、いったいいつの話をしているのか、同じ個所を何回も読み直さないと私の貧弱な頭脳ではついていけないようなものなのですが、まあ、「黒いスズメバチ」はそれなりに楽しめたので、当時、続編の「コオロギの眼」も買ったのですが、これが「黒いスズメバチ」に輪をかけて複雑で、途中で断念してしまった経緯があります。
それでも、ず~っと気になっていたので、もう一度読み直そうと思って、「黒いスズメバチ」から再読し、「コオロギの眼」に再びチャレンジしました。
それで、やっぱり複雑で(笑)、おまけにプルーストやランボー、ジョイスの小説からの引用も頻繁にでてきて、もうまた諦めようかと思ったのですが、ジェイムズ・サリスは詩人でもあるということから、「そうだ、これは長編の詩として読めばいいんだ」と思って、殿山泰司風に言えば、まさに「ヒーヒー」言いながら読み終えました。
いや~、勉強になりました。
でも、20年前だったら、主人公のルー・グリフィンの気持ちはわからなかっただろうと思います。
小説の主人公の年齢を越してしまった今、ルー・グリフィンの悲しみが、絶望がわかる気がするのです。



by nobikunJ | 2019-07-09 17:54 | | Comments(0)

酔って買うと・・・

ちょっと前に、ちゃんゆきと川崎の溝の口で飲んで、酔った勢いで古本屋に乱入し、何冊か本を買いました。
その時買った本の1冊がこれです。
フランスの作家、ルイ・C・トーマの「死のミストラル」。
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で、読んでみたのですが、途中で、

「うん?・・・」

これ、昔読んだことがある本でした。
おそらく、もう40年以上前、たぶん高校生の頃。
で、どうしたかというと、せっかくなのでまた最後まで読んでみました。
派手なアクションも名探偵も登場しないけど、幸福な若い夫婦があることをきっかけに破滅の道を辿ります。
ミストラルが吹き荒れる中で繰り広げられる、フランスらしい、乾いたノワール小説でした。
再読もたまにはいいなぁ。
でも、酔っ払って本を選ぶときは気をつけよう。


by nobikunJ | 2019-06-16 16:17 | | Comments(0)

お聖どん・アドベンチャー

決して良い読者ではありませんでしたが、それでも、この本は高校時代に読んだ本の中では「格別に面白かった」本であるのは間違いありません。
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また、無類のスヌーピー好きとしても親近感を寄せていました。
ご冥福をお祈りします。

by nobikunJ | 2019-06-10 19:45 | | Comments(4)

「おしゃべり時計の秘密」

最近、文遊社によるジム・トンプスンの新訳刊行と並んで私の生きる希望となっている論創社のフランク・グルーバーの新訳刊行、「はらぺこ犬の秘密」に続き、今回は「おしゃべり時計の秘密」。
しかも、こちらも引き続き「ジョニー・フレッチャーとサム・クラッグ」のシリーズ!
予約していたくまざわ書店から本到着の連絡を受け、さっそく購入してきました。
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「ジョニーとサムが殺しの容疑をかけられた!」って・・・いつもじゃん(笑)
ああ、早く読みたい。
でも、もったいないから、落ち着いて、一気に読める日が来るまでとっておきます。

C・J・ボックスの「沈黙の森」を読みました。
「気持ちは優しいが、州知事を偶然検挙してしまうような不器用な男」であるジョー・ピケットが、愛する妻と娘、そして自分の尊厳を守るために闘います。
そんなお話が面白くないわけがありません。
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今日も新ちゃんが姿を現してくれました。
ちゃんゆきと窓から眺めて大騒ぎ。
絶対にまた来てね。
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by nobikunJ | 2019-06-09 17:19 | | Comments(0)


大好きな本、映画、音楽、それと犬について


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